リンパ浮腫とスキンケア リンパ浮腫研修 E-LEARN(厚生労働省後援)の復習...④
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お疲れ様です!フカヒレです!
今日はリンパ浮腫でとても大切になるスキンケアについてです。
なんでセルフケアが必要か?
リンパ浮腫は患者さんが生涯付き合っていくことが多く,予防的な観点や発症後の管理として自分自身でケアをしていく時間がとても長くなります。
そのため,セルフケアの知識や手技の獲得を目指し,自信をつけていくことが重要になると思います。
スキンケアとは
皮膚の生理機能を良好に維持する,あるいは向上させるために行うケアの総称のことをいいます。
・皮膚からの刺激物,異物,感染源などを取り除く洗浄
・皮膚と刺激物,異物,感染源などを遮断したり,皮膚への光熱刺激や物理的刺激を小さくしたりする被膜
・角質層の水分を保持する保湿
・皮膚からの浸軟を防ぐ水分の除去
原則としては...①皮膚の洗浄・保清,②皮膚の保湿,③皮膚の保護となっています。
①皮膚の洗浄・保清
1.水または微温湯で皮膚の汚れを流す
2.よく泡立てた洗浄剤で汚れを包み込むように洗浄する(泡立てできるものを使用も◎)
・余分な摩擦は加えない
・皮膚をごしごしこすらない
・ナイロンタオルやブラシ,たわしなどは皮膚の角質を傷つけるため使用せず,泡を手
で優しく広げいきわたらせる
3.洗浄剤が残らないよう十分に洗い流し,タオルで水分をふき取るときはこすらず抑えるようにする
※洗浄剤について
皮膚表面は弱酸性になっています(pH5.5~7.0)
汚れを落とす効果としては 弱酸性の洗浄剤<アルカリ性の石鹸(pH10前後)
乾燥傾向のリンパ浮腫の皮膚には刺激の少ない弱酸性の洗浄剤が推奨される
肌に合うものを選択することが大切
②皮膚の保湿
・入浴後や手洗い後など皮脂を洗浄し落とした時は,時間をおかずに保湿剤を塗布する。
(角質内に入った水分を逃さない効果が期待される)
・全体に薄く,伸ばすように優しく塗る。こすらない。
ワセリンなど保湿剤が固い場合には体温で温めるなどしてから塗る。
・適量を塗る。(ティッシュペーパーが付着する程度に塗布する)
・皮膚の乾燥は掻痒感を誘発するため,乾燥時には保湿剤を塗布する。
※皮膚の保湿のしくみについて
・角質細胞間脂質
セラミドなどで構成され,角質細胞の隙間を埋め,水分の蒸散を防ぐ。
・天然保湿因子
アミノ酸,乳酸,尿素,ミネラルなどからなり,角質細胞内に水分を吸収・保持することにより潤いにある皮膚を保つ働きをする。
・皮脂
皮脂腺から分泌され,皮膚の常在菌によって分解されることで脂肪酸を生じ,皮膚表面で弱酸性となり,バリア機能を果たす。
③皮膚の保護
皮膚障害をもたらす物理的・化学的要因から遮断することをいいます。
・テープ類や貼付剤の使用方法に注意する
・紫外線の刺激を避けるため日焼け予防を勧める
・物理的刺激が懸念される場合(ペット,ガーデニングなど)は衣類による保護を検討する
・脱毛による刺激に注意する
・掻把傷予防のため爪の手入れを行う
・圧迫のための包帯や着衣で皮膚を傷つけないよう着脱や装着中の確認の仕方について説明する
上記に気を付けることが皮膚の保護につながります。
まとめ
スキンケアは皮膚の洗浄・保清・保湿・保護が大切。
知識をつけることで,より適切なケアが可能になると思います。
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