理学療法士として働くサメ

理学療法士として勉強したことをまとめていきたいと思っています!

がん医療のコミュニケーションはEVEを意識!

#がん医療 #コミュニケーション #EVE

 

お疲れ様です!フカヒレです!

いろいろあり(モンハンしたり...スプラ3したり...パソコン壊れたり...)しばらくぶりの勉強です。

最近がんの患者さんを担当することが多いのですが,みなさん辛いこと,悩んでいることをたくさん話していただけます。涙を流されることもあり,自分の対応が正しいのかいつも悩んでいます。

なので今回は,コミュニケーションについて勉強していきたいと思います。

 

実際に経験したがん患者さんの声

今までに自分がお話を聞いてきた中にはこんなものがありました。

 

・がんって聞いたけど,手術したら治るの?再発するの?

抗がん剤をしたら指がしびれて家のことができなくなった...

・みんな敵に感じて誰を信じていいのかわからない

・分かったつもりでいても受け入れられてなかったんだな

・もうなにもしないからなにもしないでくれ

など

 

まだまだありますが一部を上げるとこんな感じです。

一人で悩まれる方がいたり,毎日不安をお話される方もいます。

なんて返答したらいいか悩むこともあります。

 

ではEVEとは

E:Exploring 感情と感情の背景を知る

V:Validating 自然な感情であることを伝える

E:Empathizing 共感していることを伝える

 

【Exploring】

患者さんが抱えている不快な感情を知る

「先生とどんなお話をされましたか?話を聞いてどのような気持ちになりましたか?」

抗がん剤を開始するにあたり不安なことはありますか?」

「体の不調はありますか?」

など,患者さんが抱えている想いを聞き・知ることがまずは大切だと思います。

 

聴取した不快な感情の背景を知る

「先生の話で特に気になったことはどのような事でした?聞きそびれたことはなかったですか?」

「ご家族や友人に抗がん剤を使用された方がいたんですか?」

「体の不調はいつ頃からですか?なにかきっかけはありましたか?」

など,聴取した想いの原因を探ってみると対処できるポイントがあるかもしれません。また,患者さんは不安なことを傾聴してもらえるだけでも気持ちが楽になる人もいます。

 

Validating

患者さんが抱えている不快な感情は,その人自身が弱かったり,変わっているのではなく同じように感じている人がいる自然な事であることを伝える

「前に担当した方も同じように話されてましたよ」

抗がん剤を使ったことがないんですから,不安なことがあるのはおかしいことじゃないですよ」

など,似たような意見があると分かると少し安心するのかなと思います。孤独ではないことも精神的な支えになると思います。

 

Empathizing

患者さんが抱えている不快な感情とその背景を結び付けて表現する

「先生から今後再発する可能性があると聞いて不安になったんですね」

抗がん剤の有害事象の程度は人それぞれ違うと言われても身近な人の話を聞くと不安になりますよね」

抗がん剤を使ってからしびれがでてきていつまで続くのか,家のことができるのか不安なんですね」

など聴取した内容をまとめ,自分の言葉で共感を伝えることで相手はちゃんと聞いてくれているんだと感じてくれます。返答に困ったときには,患者さんの言葉をそのまま繰り返す(~と思ったんですね...)こともいいのかなと思います。

 

言葉で伝えることが難しい時には非言語的に表現する

アイコンタクト,頷き,体をさするなど

時には言語的に表現しにくい時もあると思うので,上記のような方法で表現することも相手に気持ちが伝わると思います。

 

医療者の個人的感情を表現することではない

不快な感情を感じているのは患者さんであり,医療者側には想像できないほど悩まれ,苦悩されています。そのため,基本は自分の個人的な感情を伝えるのではなく,相手の発言に共感を伝えるのがいいと思います。

 

以上がEVEです。

 

まとめ

医療の提供には信頼関係の構築は切っても切れないものです。

リハが進まない原因にも患者さんなりの悩みがあると思うので,相手の気持ちを傾聴・理解・共感していくことが大切になります。

EVEを少し意識してみてください!